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長島コラム「乾坤一擲」

7月31日 (土)

岡田訪米の成果

岡田代表の初訪米は、お陰さまで大きな成果を上げることができた。ベーカー(現)、フォーリー(前)お二人の駐日大使をはじめ、いろいろな方々に助けていただいた。とくに、ベーカー大使は、パウエル国務長官やライス大統領補佐官に直接メールで会談を勧めてくださるなど、一方ならぬご尽力をいただいた。

それにしても、今回の訪米はいろいろな意味で画期的だった。何よりも、日本に本格的な2大政党制時代が到来したことを、アメリカ側が深く認識し、心から歓迎してくれた意義は大きい。

ある米政府高官は、英国やドイツの例を挙げて、米政府が政権交代可能な同盟国の与野党指導者をいかに接遇して来たかという話を極めて率直に披瀝してくれた。これから日本の民主党もこの「ルール」に則って、米政権との緊密な対話が始まるというのである。私は、日本の野党もようやくここまで来たのか、と話を聞きながら熱いものが込み上げて来た。

今回の会談相手は多岐にわたっていた。しかし、どれ一つとして外交儀礼的な当たり障りのない会話に終始したものはなかった。内容の濃い突っ込んだ話し合いが繰り返されたことも画期的だっただろう。

理由の第一は、岡田代表がよく準備をして臨まれたこと。第二は、こちら側が主張したいメッセージが極めて明確だったこと。第三には、アメリカ側の姿勢が、これまでのような万年野党の代表を迎えるような次元ではもはやなかったこと。

特に印象に残ったのは、民主党系では、ジョセフ・ナイ教授(元国防次官補)とウォルター・モンデール元副大統領(元駐日大使)、共和党系では、ブレント・スコウクロフト将軍(元安全保障担当大統領補佐官)とリチャード・アーミテイジ国務副長官。これら民主・共和両党の穏健派の人たちによって、今後の日米関係のみならず、アジア政策全般が超党派で進められて行くであろう強い感触を得た。(それにつけても、グリーンスパンFRB議長の存在感は絶大だった!)

岡田代表のメッセージは、つぎの5つに集約できる。

第一に、唯一の超大国であるアメリカは、世界のリーダーとして、「寛容と謙虚さ」をもってもらいたい。
第二に、その意味で、単独行動主義や先制行動については、いかなる場合でも慎重に考えてもらいたい。
第三に、国連を中心とする集団安全保障体制が本当の意味で機能するように、国連安保理改革を含め日米間でさらなる努力をしていくべき。
第四に、その目標に向かって、日本としても応分の責任を負うため、一日も早く憲法改正をして、国連決議に基づく多国籍軍を含む国際的な安全保障努力の中核を担えるような体制を整備したい。
第五に、日米同盟協力については、安保条約や96年の安保新宣言の線に沿って、アジア太平洋地域の平和と安定のため、より緊密な協調体制を築いて行く。ただし、その範囲を超える国連決議なしのアメリカ単独行動に対しては、憲法改正の暁においても、集団的自衛権に基づく軍事協力については慎重に対応せざるを得ない。それは、日本が先の敗戦から得た重要な教訓に基づく自制である。(小沢さんが異論を唱えているようだが、岡田代表の見解は、民主党の憲法調査会やマニフェストの線に沿ったもので、これからの党内論議の中で十分理解が得られると確信している。)

もちろん、米側の会談相手の中には鋭く意見を異にする方々もおられた。しかし、岡田さんは、ひるまず、丁寧に説明された。しかも、相手の見解にも真摯に耳を傾けた。これこそが、日米対等の意見交換と痛感した。傍にいて、ナイ教授やスコウクロフト将軍などとは、まさに波長がピッタリ合っていたように感じた。

同時に、私自身にとっても、岡田克也という政治家を身近で接しながら、よく知ることができたという点で意義深い1週間だった。岡田さんは、「原理主義者」と評されるが、それは、ルールに基づく透明性の高いアプローチに他ならず、アメリカ人からは、たとえ意見を異にしても、立場が明確で、説得力があるから、非常に好感を持たれたと確信する。

月曜日には、岡田代表が本会議質問に立つ。アメリカの知識人や政府関係者との意見交換の成果を遺憾なく発揮し、小泉首相に対して堂々の論陣を張って欲しい。私も、さまざまなメディアを通じて、岡田訪米の成果を国民の皆さまに正確にお伝えしていきたい。

久しぶりに旧知の方々と再会することができ、個人的には充実した訪米をさせていただいた。この間、TVなどでチラッ、チラッと映る私の姿を追いかけてくださった地元支援者の皆さまの応援にも心から感謝申し上げます。なお、8月8日(日)午後1時より西立川児童会館にて、後援会の有志の皆様が主催してくださっての「訪米報告タウン・ミーティング」を開催致します。どうかご期待ください!