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長島コラム「乾坤一擲」

8月10日 (水)

政権交代を賭けた解散総選挙へ!

8月8日、郵政民営化法案が参議院で否決され、衆議院が解散された。
今回の郵政法案をめぐる自民党の内紛劇は、自公連立政権の末期症状を天下に露呈した。これまで3度の国政選挙を通じて総理総裁が提唱し、マニフェストにも明示されてきた自民党の中核政策に土壇場になって反対する議員が続出したことは、無責任政治の最たるもの。

その上、反対派議員への自民党執行部の締め付けは、肝心の法案の中身の議論など吹っ飛ばし、もっぱら、「自民分裂を避ける、解散総選挙を避けるために、法案反対でも賛成してくれ」といった支離滅裂な論理で、しかも、内閣ポストや官房機密費をちらつかせた買収まがいの密室政治が横行したことは、まさに連立与党の悪しき性格を如実に物語っている。

こういう国民不在の政治は、一日も早く終わらせなければならない。 私たち民主党は、今回の総選挙に臨み、「もっと大事なことがある。」というスローガンを掲げた。郵政民営化は、たしかに構造改革の一里塚ではあるが、それよりも何よりも、国と地方の借金781兆円というこの危機的な財政状況をこれ以上放置することは出来ない。教育、介護、子育て、治安など、国民の皆さんの不安を払拭するための大切な予算を捻出するには財政再建は喫緊の課題。だからこそ、税金の無駄遣いは絶対に許されないのだ。

「官」の構造改革とは本来にその目的のためのものだったはず。それが、郵政問題に矮小化された今の政治はまさに異常事態。国民に負担を求める前に、民間にリストラを促す前に、官のリストラこそ急務だ。議員定数を衆参400に削減し、公務員人件費を2割カットし、国直轄の大型公共事業を半減し、歳出の大改革を断行しなければならない。高級官僚の天下りや特殊法人など税金の無駄遣いを一掃することが、新しい政権(もちろん、民主党単独政権!)の最初の仕事と心得る。

今回の総選挙は、確かに自民党内の権力闘争がきっかけとなって行われることになったが、小泉首相が終始ブレることなく、「自民党をぶっ壊す」という最大の公約実現に突き進んで行ったことは、敵ながら天晴れだと思う。多くの国民もひそかに拍手喝采を送っているに違いない。したがって、わが民主党は「勝った勝った」とはしゃいでいたら確実に足元をすくわれるであろう。

しかし、改めて指摘しなければならないのは、その「変人・小泉」でさえも、肝心な改革の本丸には手がつけられなかったという厳然たる事実だ。それは、「税金の使い方を変える」こと。まさに、私たち民主党が結党以来一貫して訴えてきたことだ。それが、すなわち既得権益の打破にほかならない。利権のしがらみにまみれた自民党では逆立ちしてもできないことだ。そして、それこそが民主党政権の唯一最大の使命である。それもできずに、権力にあぐらをかいて、自民党の轍を踏むようであれば、そんな民主党は私たちの手でぶっ壊すしかない。もちろん、その前に国民・有権者の皆さんの手でぶっ壊されるに違いないが。

その意味で、今度の選挙は、私たち候補者も、有権者も真剣勝負。その真剣勝負の結果、次の10年の日本の針路が決定するなら、歴史的な価値のある総選挙となるであろう。1ヶ月余の「政治の空白」などと心配するに及ばず、十分におつりがくると思う。

皆さん、国民が信頼できる政府を一緒につくっていきましょう!

追伸(ちょっと長め):先日、前回の「今日の一言」で触れた教科書採択について、地元の生活者ネットワークの女性の皆さんと懇談した。私の主張に対し、数々の厳しいご批判を頂戴した。批判のポイントは大要以下のとおり。

@私の指摘が扶桑社の歴史教科書寄りの偏ったものに読める、A全国の事例を挙げるのもいいが、自分の選挙区内の各市の状況をもっと綿密に調査すべきではなかったか(その点で、生活者ネットワークの方々は、かねてから教育問題に熱心に取り組んできたのであるから、質問の前に相談して欲しかった)、B扶桑社教科書を擁護するグループによる教育委員会への働きかけにも問題があり、とくに地方議会を通じての教育内容に対する政治介入はきわめて深刻、C私が事例として触れた杉並区の「かみそり事件」は事実に反すること、D教育委員会のあり方自体に問題があること、E教科書「で」教えることが理想(私見では、検定を合格した教科書であれば、それを使って教師によってかなり自由な教え方ができると思っている)だが、実際は、教科書「を」教えることになっており、教科書内容の違いは重大、などなど。

限られた時間だったが、私から申し上げたのは、@私の質疑のポイントは、扶桑社教科書の奨励でも排斥でもなく(私見では、世間で攻撃されているほどひどい教科書ではないと思うが)、あくまで、「静謐な採択環境」をいかに確保すべきか、採択にかかわる教育委員会の権限をあいまいにしている2つの法律(地教行法と無償措置法)の矛盾の是正、についてであったこと、Aにもかかわらず、「今日の一言」で触れた事例が、扶桑社教科書に対する妨害行為のみの一方的なものであったことは遺憾であり、バランスを失したものであったこと、B教科書採択をめぐるプロセスは、左右の政治的な思惑が激突する最前線と化してしまっていることは、子どもたちにとって本当に悲しむべきことである、C公正な採択プロセスを確保するため(あるいは、採択の公正性を事後に検証するため)に、どういう議論で教科書が選択されたのか採択協議会の議事録を公開すべきであること、など。

いずれにしても、子どもたちの将来を真剣に憂える方々との意見交換は、立場や見解を超えて、勉強になるし非常に有意義であると感じた。貴重な時間を割いてくださった立川市、昭島市、日野市の生活者ネットワークの方々に改めて感謝申し上げます。また、子どもたちの教育に関心をお持ちの皆さんには、ぜひ私の委員会質疑をご覧いただきたい。