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4月14日 (土)
温家宝中国首相の訪日で考える
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温家宝首相が来日、中国の指導者としてはじつに22年ぶりに国会演説を行いました。私も出席し、温首相の演説に耳を傾けました。議場での堂々たる振る舞い、そして演説内容は、練りに練り上げられたものとの印象を強く受けました。
あるときは大国として、あるときは発展途上国として、自らを都合よく使い分け、歴史認識、台湾問題、東シナ海をめぐる係争については、厳格に釘を刺し、歴史的には日本文化の源流が中国文明にあり、全体としては、戦中の甚大な被害にかかわらず、戦争直後残留日本人を手厚く遇してきた度量の広い「道義国家」中国を強く印象づけることを狙ったある意味で凄みのある演説でした。
この成長著しく、自信がみなぎる誇り高い大国を相手に、今後50年100年熾烈な競争を続けていかねばならないのが我が国の宿命です。温演説を生み出した中国の外交力、演説を練り上げた知的インフラを考えれば、我が国が安閑としていられないことは火を見るよりも明らかです。こういう指導者の演説の背景には並々ならぬ国家の意思、国民の覇気がなければならないことは想像に難くありません。
「戦後百年」(2045年)を見据えた真の改革を!
このまま20年が推移したと仮定すれば、我が国が名目GDPで中国の後塵を拝するのはほぼ間違いなく、さらなる少子高齢化の進展で財政赤字の拡大と市場規模の縮小に歯止めがかからず、まさに「老大国」として国際社会における存在感を失うことになるかもしれません。今はまだ人口以外は、経済、政治制度、軍事などあらゆる面で比較優位を保っている我が国ですが、20年30年後まで約束されているわけではありません。そんなことを改めて深刻に考えさせられた中国首相演説だったのです。
そう考えると、国対政治に明け暮れ、選挙対策に血道を上げている今日の永田町の現状には背筋が寒くなる思いです。我が国の内政や外交を立て直すのに一刻の猶予もありません。昇竜・中国の背後には、巨象インドが長い眠りから目を覚まし、強権ロシアも復活してきました。「富の拡大」で迫ってくる彼らとまともに対抗することはできません。私たちは、「ロハス(life of health and sustainability)大国」として、生活の質を繁栄の尺度として国際社会をリードしていくのです。
そのためには、それこそ頭のてっぺんから足の先までをも緊張させ、全身全霊を傾けてオールジャパンで外交力を高め、「ロハス大国」づくりに向けた改革をさらに加速して行かねばなりません。
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