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長島コラム「乾坤一擲」

2007年5月23日(水)

映画「ゼロからの風」

映画「ゼロからの風」が、地元立川で自主上映され、実行委員の一人として参加した。
(映画の公式サイト参照。)
 映画の主人公である茂木さんは、母一人子一人で育て上げた息子を大学入学直後に危険運転の乗用車によって轢き殺されてしまった。失意のどん底で直面したのは、現行法の不条理。犯人は累犯の飲酒運転でしかも免許失効中だったにもかかわらず、現行法では「業務上過失致死」でしかなく、最大でも懲役または禁固5年。息子さんのケースでは3年3カ月で出所…。

 「尊い命を奪っておきながらこの量刑はあまりに理不尽ではないか!」茂木さんは、同じような境遇で愛する肉親を失い、不条理に傷つき悲嘆にくれる全国の交通事故被害者家族とともに立ち上がり、刑法改正のための署名運動を展開。1年余りで国会を動かし「危険運転致死傷罪」の創設にこぎつけたのです。
 同時に、命の尊さを一人でも多くの皆さんに知ってもらうために、全国で「命のメッセージ展」を開催。さらに、ご自身は一念発起して、息子さんが合格を果たしながら通学できなかった早稲田大学を受験。3浪の末見事合格し、このほど卒業を果たされた。感動の物語です。

 地元の早稲田大学OB会(稲門会)の皆さんのご尽力をいただき、映画のモデルとなった鈴木さんにお越しいただき、自主上映会は、午後2回満員の観客の心を揺さぶりました。自主上映は、早稲田松竹で始まり、全国展開は5月13日が初日。私自身は、他の行事と重なり、実行委員会の打ち上げに参加できなかったのは残念でしたが、命の大切さを訴え続ける今後の運動の展開に向け、大いに盛り上がったことでしょう。

 最後に、鈴木さんの一言を皆さんと心に刻み、安全運転はもとより、命の尊さを子供たちにしっかり伝えて行きたい。  「(前略)生きていることが当たり前ではないということなのです。今日の一日は、生きたくても生きられなかった人たちが切望する一日なのです。そのことをどうか忘れずに、一日一日を大切に生きてください。」
 仲間の地方議員らと取り組む被害者支援活動もまだまだ道半ばです。被害者支援基本計画の実現に向け、更なる努力を続けていきたい。そんな決意を改めてさせられた上映会でした。

(犯罪被害者支援運動については、「命のメッセージ展」のHPをご覧ください。)

 長島昭久WeBLOG『翔ぶが如く』より