
命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。
此の仕末に困る人ならでは、艱難をともにして国家の大業は成し得られぬなり。
『西郷南洲遺訓』

この西郷隆盛の遺訓こそ、国政を志す私の座右の銘です。
このたび衆院補欠選挙で一敗地にまみれ初めて、ようやくこの言葉の重みを理解したような気がします。
もちろん、命までは取られませんでしたが、家族や先輩後輩の皆さんに支えられて戦った初陣を勝利で飾れなかったことは、私にとり選挙の結果以上の大きな試練の日々の出発を意味しました。
選挙の翌日から毎朝、立川、昭島、日野市の各駅頭に立ち、新しい戦いに向けた決意を述べさせていただいておりますが、時折声をかけてくださる皆さんの温かいお言葉に感激し思わず言葉を詰まらせてしまうこともしばしばです。
捲土重来を期して、いま新しい政治活動を出発いたしました。

私はこのスローガンを政治活動の原点と定めました。
「未来に誇れる」とは、何よりも将来への責任を明確にしたものです。
後世に恥じぬ責任を今こそ果たして行こう、との決意です。
将来へ受け継ぐのは、もちろん「世界に誇れる日本」です。
それは、ちょうど明治維新を成し遂げた若き日本の指導者たちが「岩倉使節団」で見せた堂々たる日本に重なります。東洋の貧しい後進国からやって来た彼らでも、新国家を建設する気概に満ち満ちていたのでしょう。当時の最先端文明国であるヨーロッパの各地で熱烈な歓迎を受けたといいます。
それに比べてこの10年の日本は、失政に次ぐ失政で一流といわれた経済も二流に転落、人々はすっかり自信を喪失してしまいました。
おまけに政治は三流以下。
時の政権がどうしようもないといって、単なる揚げ足取りに明け暮れる政治では、「世界に誇れる日本」をつくることはできません。
国民はそういう与野党の政治家に辟易しているのです。
政権を倒すのに、これ以上のスキャンダルは必要ない。いま、国民が野党に期待するのは、自民党に代わる新しい国家像だと思います。

今後とも、私は、選挙戦中から訴えてまいりました三つの課題に取り組んでまいります。
第一に、国家の基本法である憲法の書き直しです。基本的人権の尊重、民主主義、平和主義という現憲法の三大理念を「前進」「深化」させる憲法典の「改良」は主権者たる国民の責務であると考えます。
第二に、我が国の外交・安全保障政策における「新たな地平」を拓いて行きたいと考えます。21世紀はアジア・太平洋の時代。日本(人)がこの地域でリーダーシップを発揮できるような具体的なイニシャティヴを構想してまいります。
第三に、「子育てワーキング・ファミリー」を支援するため、障害となっているあらゆる社会システムの改革に全力で取り組みます。愛し合った男女が結婚して一人でも多くの子供を産んで、よりよいコミュニティづくりに参加できるような、あたりまえの社会を蘇らせたいのです。
私は、つねに「世界の中の日本」を考え、社会の理不尽と闘う「グローカル」な(グローバルに発想し、ローカルに行動する)視点を忘れず、全身全霊全力を傾けて挑戦しつづけます。皆様の温かいご理解と厳しいご鞭撻をよろしくお願いいたします。最後に、私の政治信条を端的に表すつぎの言葉をもって締めくくりたいと思います。

現実の世の中が、自分の立場からみて、
どんなに愚かであり卑俗であっても、
断じて挫けない人間。
どんな事態に直面しても
「それにもかかわらず!」
と言い切る自信のある人間。
そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。
マックス・ウェーバー 『職業としての政治』

2000年12月25日 朝焼けの富士を眺め、捲土重来を期して
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