どの政党から出馬するかは、政治家にとって重要な岐路です。この時の私は、次の理由から、民主党でいくことを決意します。
- 私の政策基調はどちらかというと保守に近いものでしたが、日本の政治を変えようとしているチャレンジャーが、与党から出るのは違和感がある
- 自民・非自民の良しあしではなく、日本にアメリカのような二大政党制を根付かせ、競争と切磋琢磨の中で健全かつバランスの取れた政治を実現させるというのも、私の大切な政治信念
- 当時の民主党には、前原さんや松沢さん(後に神奈川県知事から参議院)のような保守派もたくさんいた
何より、文化や事情を超えて、各国の国益がリアルにぶつかり合う国際政治において、外交や安全保障には与党も野党もない、という思がありました。
伊藤達也くんからの出馬の誘いを断るという敗北感を味わってから、8年。今や、政治家として皆さんのお役に立てるだけの素地も整えたつもりですし、気力も充実しています。
とはいえ、この補欠選挙は簡単ではありません。なんと、選挙までたったの一カ月程しかないとのこと。これでは、十分な準備さえできるかどうかわかりません。
が、とにかく足を前に踏み出さないことには、何も始まりません。結果はどうあれ、やるなら、今しかない。
賽は、投げられた!!
アメリカ生活を整理する時間もありませんので、家族をアメリカに残し、急ぎ単身帰国して補欠選挙に臨みました。
しかし、結果はダブルスコアの惨敗でした……!!